・・・終わってしまつたぁ。。。

あ、正確には「余一さんが主人公の‘着物始末暦’シリーズを
読み終えてしまつた……」です(^^ゞ

全10巻、あっという間だったなあ。
ちょっとばかり喪失感。
「みをつくし料理帖」(こちらも全10巻だね)を読み終わったときと
おんなじ感じの喪失感w

あちらは料理の、こちらはきものの‘始末’など
着物にまつわるあれこれの、細かーーい描写が
とっても好きだった。

もっとも自分で料理つくるのはめんどくさいばっかりだし
(↑しゅふしっかく凹)
着物もね、お茶を習ってた頃は好きでいろいろ散財しちゃったけど
(↑つうこんのきわみ凹凹←たんすのこやしとはこのこと(;_;)/~~~)
いまはもう着方も忘れてしまったけれど。

だけどねーつくづくいろんな小説よんでておもうけど、
あらすじに特に関係なくても、
具体的でリアルな細かい描写の積み重ねが
小説の奥行になって魅力になってひきつけられるんだべなーって
ほんとに思います。

骨董とかもね、マンガの「雨柳堂夢咄」とかいいよねー。
(↑焼き物とかも興味あるけど壊しちゃうから買わないようにしてる)

まさに我らがナカイマサヒロの座右の銘(?)
「神は細部に宿る」でんがな♬
(それをわすれずにいてくれる宮っち、ありがと~)

というわけで……
そうそう、余一さんですよー
もうね、カッコいいのよ寡黙でオトコマエで
辛い出生の秘密にずっとしばられてて
自分のこと「疫病神」だと思ってるから
ずっとずっと自分のこと好きでいてくれて
自分も好きになったお糸ちゃんを遠ざけようとするのね。。。
その辺がまたじれったくてねーもう地団太ふんじゃうくらいw

他にも大店の呉服屋のぼんぼんや
笑わない花魁として江戸中の評判の花魁さんとか、
親を知らない余一さんが「とっつあん」と呼ぶ
脛に傷もつ土手の古着屋(屋台みたいなもん?)のおじさんとか。

(そのせいか?
  余一さんの登場場面は少ないのがザンネン(^^ゞ(^^ゞ
  主役は余一さんというよりお糸ちゃんかな??)

多彩すぎる登場人物がみんなそれぞれ魅力があって、
会社行き帰りの地下鉄で読んでたら止まらなくて
電車おりてからホームのベンチ座ってキリのいいとこまで読んじゃったりとか。

だから寂しかったなぁ、あとちょっとで終わっちゃう~~って。

でね、御多分にモレず(?)ですよー
オトコマエで暗い影をもつ究極のツンデレかつギャップ萌えの余一さん、
こりゃもぉわれらが中居正広に置換ですよー置換!!
(痴漢じゃないよ←あたりまえだのコンコンチキ)

といっても余一さんは背が高いらしいんだけど(^^ゞ
そんなのかんけーねえー、
脳内置換は自由だぁぁぁぁ!!!
(↑だから脳内痴漢じゃないよっ←ひつこい
  ↑あっ実は脳内痴漢してるかも……←とほほ)


ほんとにねーほんとにほんとにほんとに、
中居正広のドラマが見たいなぁ。
MCの凄腕マサヒロもそりゃー大好きだし見られて幸せなんだけど、
俳優としても超超一流ですもんね、
あぁもったいないもったいない(涙)

時代劇のマサヒロ・・・
寡黙で頑固な職人とかニヒルな役人とか、、、
妄想は尽きませぬ。



そうそう、でもMCマサヒロも楽しかったねー窓!!!
とくに初恋タローにイケズするドMマサヒロ。
(マサヒロのMはドMのM!笑)
しどろもどろにおいつめられるタローみて
いつもの、お口もごもごしたとたん優しい表情になっちゃうコが
もうねー手のひらのうえでコ~ロコロ、コ~ロコロを
目の当たりにしてる感じで萌えぇになってしまう(←こまった性癖)


なんだか、中居くんに「わさわさしない!」って
おこられそうな今日このごろですが(^^ゞ
遅れて聞かせていただいた新年いっぱつ目のオンオンで
確かに「今年‘は’なんとかしてでもよろしくお願いします」って
言ってたねー。
そして「現状維持」のむずかしさも。

ついていくのみ、なんだけど。
だけどファンのコにもできること、
彼の番組が、存在が、
大切なこと・求めてるってことを伝えること。
何年かたって、後悔してもおそいんだもんね。

なんか泣けてくるけど……。

きのう、かな?
ヤマサさんのCMにつよぽんが復活することを知って
ほんとにほんとに嬉しかったなぁ。

SMAPのことを思ってくれて求めてくれてるスポンサーさん、
きっと、たぁぁぁぁくさんおられると思います。

あきらめないからね(#^.^#)
いや、このタイミングで「サムスン探偵」って
名前どーなの?って思っちゃうけど。
ぐーぜんですよーコチラはアメリカのお方です。

というわけで、、、
本のおはなし。
宮部みゆきの「ペテロの葬列」読んじゃって
ちょっと杉村三郎くんロス?になってたところ、
(「その後」の杉村くん4作目「希望荘」が出てるけど
  まだ単行本しかないみたいなのでちょっと我慢)
そのあとがきに「宮部さんはマイケル・Z・リューインの
探偵アルバート・サムスンシリーズのファン」って書いてあった、
(ごめんうろ覚えだけどそんなような…)
ただそれだけをよすがに(大げさ!)
「次何読めばいいのっ?」⇒「マイケル・Z・リューインさんだー!!」って
一筋の光明が見えたのです!!(大げさ!!)

********************
 ***ちょっと思い出して追記***

その「ペテロの葬列」よんだきっかけが
TBSでやってた小泉孝太郎くん主役でドラマ化したのを
たまたま見たから、なのだけど
そこに出てくるパティシエ希望の女の子の役で
しみずふみかちゃんが出てたのよね。
明るくて純粋で泣き虫で、すっごくよかったのピッタリで。
わたしの彼女の印象はその役。
それと我が家御用達「世界ふしぎ発見」に
何度も回答者として出ててとにかく明るくて
でもいわゆる「不思議ちゃん」の匂いもあったこと。
あとはやっぱり名作「茶髪だべ」!!に尽きるけど。。。
*************************


で、その後手っ取り早く(本屋さんすみません!)
あまじょんさまポチしたら
あらーーーなつかしやーーーー
何年ぶりだろ?っていう懐かしの
ハヤカワ・ポケット・ミステリのシリーズ。
なつかしいなぁ~~むかしむかし、このシリーズ持ってるだけで、
本棚に並べるだけで嬉しかったなぁ~~~って
イッキにバックトゥーザフューチャーならぬパスト!!
あのころは~~~ハッッッ!!!
まさに古い日記みたいなもん!!!(?)
あとね、とにかく今みると字が小さい!
文春文庫でなつかしの鬼平犯科帳シリーズ(の中古本)を
大人買い(^^ゞしたときも
あの頃の字の小ささ・・・というよりむしろ
今の文庫本の、字の「大きさ」に気付いて
改めてびっくらこいーたもんです。
おなじ「文庫本1冊」でも、その情報量の多さ、濃さ、
圧倒的に違うよねー。

それはともかく…
選んだのは、本命の「アルバート・サムスン・シリーズ」と
あまじょんさまの紹介に書いてあった同じ作者の
「パウダー警部シリーズ」。
そもそもサムスンシリーズが先で、こちらに途中
ちらっと出てくるのがパウダー警部で、
このパウダー警部も別のシリーズになってて
こちらも面白そうなのでついつい2冊ずつポチってしまって。

先に読んだのが本命じゃないほうの?
パウダー警部の1作目「夜勤刑事」。
これがめっぽう面白くて続いて2作目「刑事の誇り」
……と同時並行してサムスンシリーズも読み始め・・・
というのは、ご家庭用と職場&通勤電車用で分けていて
というのも、職場や外出先でバッグに読む本が入ってないと
そらもーパニックに陥るほど茫然自失となってしまうからね(←大げさ!!!)

ほらほら、現代人の皆さまはずっとスマホを見てるわけじゃん?
ワタクシはそれをやるととにかく目が痛くなって
気持ち悪くなってしまうので
昔ながらの「文庫本」携帯が欠かせないのです。

そこからはもう、自分でも笑ってしまうくらい
おうちではパウダー警部、出先ではサムスン探偵と
ふたりのおっちゃんヒーローのあいだで揺れ動くオンナゴコロ。(←不正確)
どっちもええ年した変わり者のおっちゃんで
どっちもいろんなことで呆れたり腹が立ったりの
「日常生活不適合者」で
ついでに「結婚不適合者」で。(←どっかで聞いたな~~あはは)

最初は翻訳がとっつきにくくて読みづらく感じるんだけど
慣れるとその文体がクセになる。
おうちではお風呂にもちこんで夢中で読んで、
出先では駅についても続きがよみたくて
「ちょっとだけよ」ってベンチに座ってよんでて危うく遅刻とか。。。

ナニやってんだ自分~~~!?!?!
ほんっと、よく「本読む子は偉いコ」ってね、
漫画よんだりゲームに夢中だったりで怒られるのとは反対に
「えらいねー」って褒められる対象と思われがちだけど
思い起こせばわたしは真逆、
ずーっと小さい時から怒られ続けてきたなぁ。
「本ばっかり読んでるんじゃない!」とか
「百害あって一利なし」とか。

集団登校でシャーロックホームズの続きが我慢できなくて
歩きながら読んで先生に言いつけられて怒られたり。
中学に進学して新しい先生にひとりずつ趣味をきかれたとき
「読書です」って答えたら「どんな本?」って聞かれて
「シャーロックホームズとかアルセーヌルパンとかです。」って答えたら
「それは‘本’とは言いません。ただの娯楽です。」って一刀両断されて
えっらーーーーく傷ついたり。
(自分がバカにされたというより、
 ホームズやルパンがバカにされた気持ちで哀しかったなぁ。)
  ↑
 ヤなことって忘れないんだねほんと。

「スマロス」っていうと軽すぎるけど、
「そんな軽い症状じゃないわいっ!!」って異議申し立てしたくなるけど、
だけど「ロス」なんだよー紛れもなく。
喪失感、寂しさ、哀しさ、悔しさ、憤り&憎しみまで。
そんないま、また本読んでると忘れられる。
なにせテレビが天敵に思えることもあるから
とにかくスマ関連以外はニュースかスポーツだけ。
(一部アニメか(^^ゞ
  ドラゴンボールとしんちゃんとドラえもんとコナンと・・・
  ↑
  あっ、愛でたく「浪人決定」のドラ吉セレクションですwww)

今日も今日とてパウダー警部の2冊が終わっちゃって
サムスン探偵の1冊目がもうすぐ終わりで2冊目がまってて
お次をポチせねばっって絶賛現実逃避ちう(;_;)/~~~

それにしても……どんな本よんでも
「これは中居くんかなーごろちゃんだな!
 ごろちゃんでゲストにヒロくんさんだな!!」とか
妄想はやめられないね~~
例によって長いだけの現状報告でした。
カンジンのご本の感想は…まっいいかwww

結論!!
「めんどくさい結婚不適合者なおじさんラブ!!!」\(^o^)/
・・・又吉さんの「第2図書係補佐」が
とにかく面白い~♪
でね、それに比べちゃいけないくらい乏しい読書歴だけど…ってことで
「第3図書係補佐補佐」を名乗りました(←いらんがなっ)

だってさ、金スマないしさっ、サムガ聴けないしさっっ…って
週末やさぐれつつご購入の又吉本。
火花…花火?いややっぱり火花!!」はまだ単行本でお高いので未読。
(そんな程度なのでやっぱ補佐のまた補佐の補佐・笑)
いろーーんな、新旧古今東西の又吉さんの琴線にふれて影響与えた本が
網羅されてるけど、でもそれぞれ短いエッセィのほんの最後の2行くらいが
その紹介なのね。
そこがまた物足りなくも粋なところ♪♪
でね、そのさじ加減?が絶妙でぜーんぶまた読みたくなる。

そのなかで、中村文則の
「何もかも憂鬱な夜に」をとりあえず読みました。
短くてすぐに読めるけどヘビーだったなぁ。
若い頃読んだ村上龍&村上春樹の両・村上を思い出したなぁ。
このところ読書といえばファンタジー系か本屋大賞か
江戸時代の人情ものだったりしたからひさびさの感覚だったなぁ。
なんかむずがゆくてヒリヒリして途中いたたまれない。
でも最後は不思議なカタルシスというか清涼感というか……。

、、、うーーーやっぱり補佐の補佐の補佐の補佐だから
うまく言えない(;_;)/~~~
あのね、タイトルが素敵でしょ?
中居文庫の「葉桜の季節に君を想うということ」チックでしょ??
(またこんな薄---いコト言っちゃってゴメン)
あとやっぱり中居文庫の立原正秋の「冬の旅」も思い出すところあるし。
だからね、中居くんも好きになると思うの!!!(短絡・笑)

次は中村さんの「掏摸」読もう。
あと又吉本のタイトルからだけで「逃亡くそたわけ」っつーのを読んでみたい♪


***************************

ところで(?)「図書係」といえば「図書委員」??(笑)
そうなのーーどうやらキンキちゃんがアチラに出るとな??
それはファンの方たちは嬉しいよね。
でもコチラはぁ???
あのひろにいちゃん&キンキ兄弟の3兄弟のおしゃべりが見たいのに!!!

「中立」を自称してたキンキくんたち……なのに。
まさかアチラがソチラも取り込もう作戦とか???
キィーーーーー(;_;)/~~~

なんてね、疑心暗鬼にあたふたしては思うツボ子になっちゃうね(ー_ー)!!
コチラでも朗報おまちしてまっしゅ♪♪


さっき宅配便やさんにパソ子を託しました・・・
盆休みを利用して治療の旅に出しました。
たぶん2週間くらいの旅だそうです・・・達者でなぁ~~(って達者じゃないから旅に出たんだけど・・・トホホ)

だもんで、当分は夫のパソ太郎にひたすらお世話になります。
ただ、この部屋暑いっす・・・灼熱どすえ~~(ジブンが壊れそう・・・)
まぁ一種の修行です・・・◇

さて・・・実家では例によってNHKとお台場と汐留の番組しか見られないので(毎年♪サライと地元協賛CMばっかり耳に付く季節・・・はぁ~(ため息))本を読みまくると思います・・・
もちろんヨメそっちのけです・・・(←ひらきなおりに定評アリ◇)

その前に読書メモ書いときます~。

【劔岳〈点の記〉】(新田次郎)

映画は見てませんが、その宣伝の印象からもっと雪崩や遭難シーンがたくさんあるスペクタクルだったり「八甲田山」みたいだったりする内容なのかと思ってました。
でも原作はむしろ淡々と、陸軍の陸地測量部・柴崎芳太郎という実在の人物が前人未踏といわれた(実は歴史的にはそうではなかったのだけど・・・)劔岳山頂に三角点を設置するまでの苦難を描いたものでした。

実は日本の未登頂だった山はほとんどがこの測量隊によって三角点を設置する目的で登頂されていたのですね・・・
ちっとも知りませんでした。
そもそも登山するための山岳地図をつくるには最初に登って測量をした人がいたはずで・・・まさに黒子であり縁の下の力持ちであり歴史の表舞台にはあらわれてこない人たちの努力と苦難のたまものだったのですね。
その事実にまず感動しました。

最初にこの主人公柴崎は(映画では浅野忠信だそうで・・・イメージはわたしはピッタリでした。)上官に(陸軍ですからね)「このたび発足した‘日本山岳会’に初登頂を譲ることは許されない。命にかえてもこの測量部が初登頂の栄誉を手にするように」というような命令(恫喝?)を受けます。
いえ、はっきり「命にかえて」とは言いませんが、でもそんな厳命を受けたも同様のプレッシャーが与えられます。
そもそも測量部においても何度も挑戦しようとしながら果たせなかった「死の山」であり「禁忌の山」なのです・・・そんなところに新婚の妻をおいて行かされる柴崎はたまったものではありません・・・

↑というのは現代の感覚で・・・謹厳実直な柴崎はプレッシャーをうけながらも誠実に着実に不可能と思われた登頂にむけて一歩ずつ進んでいきます。
もう、まさに苦難の道のり・・・だれに聞いても不可能という答えしか返ってこないなか、なんとかなんとか針の穴ほどの可能性にかけては裏切られ、を繰り返し、ついに・・・・・・・っ!??
その道のりの丹念で冷静な描写がかえって胸にせまります。
もう気持ちは柴崎&彼を補佐する~実際には‘導く’~宇治長治郎(映画では香川照之さん・・・う~ん見てみないとイメージが・・・?)はじめとする現地の案内人たちの応援団ですっ!!

この、いうなれば‘チーム柴崎’のチームワークがなんともいえず温かいのです。
雇い人であるのに決して威張ることをしない柴崎と、実直に柴崎の役に立ちたいとだけ願う長治郎たちの、分をわきまえたふるまいと案内人としてのプロ魂に感動します。

金持ちの趣味でしかない山岳会になんか負けるなぁ~~~~っ!!!なんて拳握って、苦難にぶち当たるたびに一緒になって凍えてたりずぶぬれになってたり落石に命を落としそうになる体験をしてるかのような、そのくらいに引きこまれる文章です。

でもね・・・命にかえる思いで登頂を果たしたあとに待っていたものは、賞賛と賛美の声でもご褒美でも名誉でもありませんでした・・・
実はたどりついた山頂には何と奈良朝時代のものと思われる修行者の錫杖が残されており、歴史的な初登頂ではないと報告をうけたとたんあんなに熱を示していた上官たちにとって一転なんの価値もないことのように無視されてしまうのです・・・うっうっうっ・・・酷い・・・無情すぎます・・・
その時に、当のライバルであった山岳会の人たちこそが真の価値と偉大さをわかっており、祝福の言葉を寄せてくれます。
無念さと無常感にとらわれてしまう柴崎も、そのことでわずかにではあるけど救われた気持ちになるのです。
・・・うっうっうっ・・・「山岳会なんかに負けるな~」なんて思っちゃってごめんなさい・・・・

いちばん胸にせまるのは、登頂そのものの苦難ももちろんですが、それをただただ己に与えられた任務として遂行することの愚直なまでの誠実さでした。
だって、実際皆の役にたつ地図を完成させるには劔に登頂して三角点をたて測量するしかないんです・・・
だから柴崎と仲間達は黙々と遂行しようとするのです。
そこには理屈も願望も言い訳も存在しないのです・・・無情なまでに・・・◇

実際に使用された当時の機器の説明もあるのですが、それらを運んだり現地で手造りしたり心を込めて手入れしたり、そして命懸けで運んで設置して使用する場面の丁寧で細かい描写も圧倒的でした。
無機的な描写なのに感動するのです。

命をかけてそんなことを・・・という理不尽さを感じながらも、その「愚直なまでの誠実さ」に、当時の職業人がもっていたであろうそんな態度に、いちばん胸をうたれました。

その時に唐突に思い出したのが、唐突すぎますが「広告批評」のスマップ特集にあった島森編集長の忘れられない言葉です。
何度も勝手に(汗)引用させていただきましたが、しつこく・・・

*****SMAPの面々が、職業人としてのまっすぐな姿勢をいつどうやって手に入れたのか、想像するしかありませんが、それぞれに内発的なモラルを持ち、自分の自慢や他人(メンバー)の批判をせず、仕事は、技術であると同時に、自分を鍛えるものだと思っていて、けれど、それは言葉のはしばしには感じさせても、決して精神論にはならない。こういう仕事へのモラルを、どれだけのオトナが持ちえてきたことかと思います。*****

「たかが芸能人としての仕事に対するモラルと、明治時代の命懸けの任務を同列に語るな」と言われればホント一言もありませんが・・・
そしてもちろんスマたちのお仕事は決して「上官から遂行命令をうけた任務」などではありませんが・・・(??)
でも思い出さずにはいられませんでした。
(これは単にわたしがスマバカだから、との自覚は充分でございます・・・大汗)

一方、どうしても美化して感動してしまう柴崎たちの任務遂行意識・・・これはもちろん一歩間違えれば連日中居くんが伝えてくれている戦時中の「上官の命令は絶対でありますから!!」の世界であり、決して無条件で美化してはいけない、ということも忘れてはならないとは思います。

結論・・・・・映画も見たいぞ~~(笑)
いやぁ、もともと山岳小説がすきで新田次郎はかなり読んだつもりだったけど、初めて知ったこの本。
映画きっかけで平台に並んでくれてありがたかったです◇



【精神科ER 救急救命室】(備瀬(いせ)哲弘)

これは一転、実際の精神科のお医者さんの手記?です。
若く理想に燃えた沖縄のお医者さんが、自分をより苛酷な第一線に置いてプロフェッショナルとして経験を積みたいと都内の「精神科ER」のある病院に修行?に来たときのいくつかのケース紹介です。

精神科にも救急があるんだ~というのが率直な感想ですが・・・考えてみればたとえば突然自殺を図ったひとや、家族に危害をくわえられたひとや、他人に襲いかかり心神耗弱なひとなどが運び込まれた場合、その原因が「うつ」であったり「幻聴・幻覚」であったりすることも多く精神科のお医者さまが呼ばれる場面も多々あるのですね。

うつ・家庭内暴力・リストカット・アル中に薬中・他人の声が常に聞こえる幻聴などなど・・・興味深い(といっては不謹慎だけど・・)な事例が次々と登場してとても面白い(また不謹慎・・・?)のですが、でも同時に物足りない。
なぜかというと、ここは「救急救命室」なのでほとんどの場合は翌日や数日後には別の病院にかかってもらうことになるシステムなのです。
なので「・・・で、結局このひとはどうなったの???」という欲求不満ケースの連続なのです・・・
これは仕方ないことなのだけど、う~ん、もどかしい思いばかりが残りますねぇ。

だけどなんにせよ知らない世界のことが知れてそれが決して他人事ではない点と、この作者が日々悩みつつ患者に誠実であろうとする態度と現実の忙しさのジレンマに悩んだり・・・な等身大のレポートに、こちらでも「お仕事に誇りと責任感をもって向きあうこと」を教えられた気がしました。

さぁてスマバカ全開コーナー・・・やっぱりお医者さまといえば直江せんせいが脳裏に・・・(大汗)
直江せんせいと石倉さんとのスリリングな距離感・・・最後には嘘をわかちあう同士として目と目でわかりあえた濃密な関係などを思い出してしまいました・・・。

あ~ん・・・直江せんせい~~~っ!!(だから白衣ものはダメだって・・・汗)


【しゃべれどもしゃべれども】(佐藤多佳子)

これは、確か映画で国分くんが演じたな~~好評だったんだよな~~程度は知っていたのですが、
なんたって本のウラの「歯切れのいい語り口で、言葉にできないもどかしさと不器用な恋を描き・・・」というフレーズに、ここだけに(笑)惹かれて買ってしまいました。
落語好きではないけど、落語家が主人公のおはなし好きではあることプラスその昔の「乙女チックマンガ」にはまった歴史が合体してついつい・・・(照)

ああ~もう時間がないし(・・・いつも通り長すぎるからでしょ?・・・ハイ)あまりに暑いので・・・
とにかく「面白いから読んでみて~~!!」としか言えません(←放棄?放置??汗)

とにかくとにかく面白かった・・・
落語家が主人公だけあって、見事な人情話であり成長物語でありもちろんキュンキュンな不器用&無粋同士の恋愛物語でもあります♪

主人公、まだ二ツ目の「今昔亭三つ葉」(本名トヤマタツヤくん)のもとにひょんなことから落語を教わりに集うようになった訳ありの少年・OL・いとこ・おっさんたちのキャラクターといい、タツヤを育てたお茶の先生であるばあさんといい、三つ葉の師匠といい同輩・先輩・後輩といい・・・もういちいち脇役にいたるまでキャラクターが情けなかったり傍若無人だったり無鉄砲だったりで魅力的なんです。
悪人はいません・・・まさに人情話です。

とくにその「言葉にできないもどかしさと不器用な恋」の部分ねぇ~~・・・
相手役のお嬢さんがまた一筋縄ではいかない、よく見ると美人だけどとことん不器用で無愛想で黒猫のようで・・・自分に自信がなくて人を愛することが怖い彼女が三つ葉くんの「上にバカがつく単純さ」に惹かれていくのよね。
三つ葉くんのほうも罵詈雑言を浴びせられながらも気にならずにいられない・・・
あ~~~ほんともどかしいのです。

・・・とにかくほっこりしたいひと、キュンとしたいひと・・・読んでみてね♪
わたし昨日美容院でカラー(別名・シラガゾメ)されながら笑いをこらえたり涙をこらえたりでタイヘンでした(笑)


********************************

はい、さすがにお時間切れです。
また日曜日に帰って参ります☆

ではヨメしに行ってきま~~~す(トホホ・・・究極のグータラ嫁で~す・・・)◇
ゆうべの金スマの、あの優しい優しい声の余韻と、いよいよ今夜お目見えのアレっ!アレへの期待のはざまで・・・ひとまずクールダウン?
読んだ本の覚書です◇

【DIVE!(森絵都)】

(またまた…)きおちゃ~ん、読みましたよぉ♪
いやぁ~~ホントにさわやかで夏にぴったり!!
・・・でもご紹介くださった青い爽やかな表紙じゃなくてなんだかくすんだ黄色っぽい表紙でした・・・ナゼ?(涙)

ほんの1.8秒の空中演技にすべてをかける飛び込みの世界を舞台にした、3人の生い立ちも性格も年齢も違う男の子たちの青春物語?☆
「風が強く吹いている」もそうでしたが、単純にそのスポーツそのものの知らなかった世界の詳細な描写にまず惹かれます。
↑では駅伝という、個人競技でもあり集団競技でもある独特の世界や、走っているうちに‘ランナーズハイ’をこえた‘ゾーン’という境地に達してその快感を忘れられない、なんて世界が描かれてたし、この飛び込み競技でも、わざわざ10メートルの高台で恐怖と戦いながら逆立ちまでしたり(!)飛び出しに失敗して頭を打って血をながしたり、ほんのすこし入水角度がナナメになるだけで水面で身体を打ち腫れあがるなんて日常茶飯事というドSな世界でひたすら技の美しさと正確さを競うオタクな競技??こんなに奥が深いなんてぇ~~~驚きでした。

たった1.8秒ですべてが決まるんですよぉ~~体操競技だって跳馬みたく一瞬の種目もあるけど鉄棒や床みたいに長時間の演技で競う種目もあるわけで・・・
ただただ「高いところから飛び込む」というシンプルな動作にワザをくっつけてみたり回転数を競ったりいかに水しぶきをあげないかに心血をそそいだり・・・もう~~ヘンタイの世界です!!
でもそのシンプルさがまた奥深いんでしょうねぇ~~次のオリンピックにはガゼン注目しちゃいそうです。

はい、競技の内容だけじゃありません~~いわずとしれたキャラクターの「男の子」たちがホントにもう魅力的☆
飛び込みのエリートで両親もオリンピック選手というサラブレッドながら実は屈折した自分をもてあます、眉目秀麗&容姿端麗な‘要一’
津軽の断崖絶壁から海に飛び込んでた荒削りな野生児(彼女とのエ○チがエネルギーと癒しの源)‘飛沫’(←ヒマツとかいてシブキと読みます)
自分の才能に気づいてなかったけど、じつはおそるべき動体視力~「ダイヤモンドの瞳」~としなやかな肢体~「二重関節」~をもつ、繊細で純粋な中学生の‘知季’
この3人の前にあらわれたアメリカ帰りの気の強~い美人コーチとの間で、要一以外は思っても見なかったオリンピックへの出場をかけた特訓と争いがはじまります~~。

ここに、それぞれの恋愛模様あり(要一は・・・彼女いないけど年上のこのコーチともしかして将来???なんて楽しい想像☆)友情あり挫折と成長ありで、引き込まれます~~♪

はい、おのずと知れたスマさん当てはめタイム~~(汗)
こりゃ年齢的に「シュート!」のスマさんたちで妄想ですが・・・やっぱ要一はキムさましかおりません☆
そして「ダイヤモンドの瞳」と「アーモンドアイ」との違いはあれど、やはりナイーブで純粋でしなやかで…といえば知季はナカイ君でしょっ??
(知季ってまだ中学生だけど・・・いいのいいの・・・ワカチコワカチコ~)
そんで荒削りでデカくて実はオトコマエってだけで飛沫はしんごちゃんだなぁ~~♪♪

あっ、これも映画化されたようですが・・・
この主演の林遣都くんって、「バッテリー」に「風が強く~~」に今度は「DIVE!」にすべて主役って・・・
スポ根青春物語映画総なめなコなんですねぇ~~。
でも「バッテリー」しか見てないけど、なるほどナットクなナイーブな印象のコでした。頑張ってぇ~◇



【ホ・オポノポノ(イハレアカラ・ヒューレン、インタビュー櫻庭雅文)】

ある日のこと・・・実家の母(←実母のほう)より電話がかかってきました。
やぶからぼうに「毎日、暇さえあったら『ありがとう、ごめんなさい、許してください、愛してます』ってこころの中で言いなさい。」と言うのです・・・(汗)
「?????・・・今度はナニにかぶれたの????」・・・

もう80歳を過ぎた母ですが、そらもう健康オタクで◇

体重35キロくらいしかない枯れ枝のようなおばあちゃんなのですが、10年以上前に胃潰瘍から入院し、そのときの点滴もクスリも細いからだには合わずにとっても苦しい思いをしてから「今度入院するときは死ぬとき・・・点滴とクスリを入れられたら死んでしまうから自分の身は自分でまもらんとアカン!」なんて開眼し、それ以来わざわざ大阪まで行って学んだ甲田式の食事を守って健康を保っている、わがハハながらアッパレなオカンでございます・・・
身体ばかりでなくココロの面、いわゆるスピリチュアルな本のオタクでもあります(大汗)

毎月「ゆほびか」を購読しては、いきなり「あんたにはコレ!」って家族それぞれのパワーストーンを送ってきたり、「宇宙にお願いする方法」なんていう本を送ってきて「これでアンタも宇宙にお願いごとしなさいっ!」なぁんて仰せつかったり(汗)

そんなときに「今まであれこれ読んで実行してみたけど、つまるところコレやわっ!」というオスミツキとして送りつけられたこの本◇
タイトルには「ハワイに伝わる癒しの秘法・みんなが幸せになる【ホ・オポノポノ】・・・神聖なる知性が導く、心の平和のための苦悩の手放し方」とあります。

「ホ・オポノポノ」とはもともとハワイに伝わる問題解決の方法で、それを自分が自分自身のために活用できる方法として事例とともに紹介した本です。
「すべての現象の要因は自分自身にある」という、自己啓発セミナーなどでも多分おなじみの言葉がここでも根底にあります。

本書で紹介されてる考えかたは、すべての現象は自分のうちなるインナーチャイルドがかかえる過去の記憶や潜在意識がもたらすもので、それをクリーニングすることで問題を解決し本来の生き方を取り戻すことができる、というものです。(要約しすぎですが・・・)

その方法ですが、自分の「内なるこども~インナーチャイルド」に「ありがとう・ごめんなさい・ゆるしてください・愛してます」という4つの言葉をかけてあげること。
インナーチャイルドをいちいち意識することも、言葉にこころを込めることも必要ないそうです。
ただ機械的にこころで唱えればよく、すべてを包括する「愛してます」だけでもいいそうです。

いろんなヒーリング関係にハマっては熱がさめるを繰り返したハハの結論・・・「これは一番カンタン!飽きやすいわたしでもアンタでも出来るからだまされたと思ってやってみなさい」だって(笑)

あの~~~怪しいですか??(大汗)
あの~~~この本を読んで「???」な部分もあるものの言わんとすることが結構こころにストンときたところもあり、珍しくやってみてます私・・・(照)

実はトートツですが3ヶ月前くらいから左の二の腕が痛くて痛くて時には指先まで痺れることもあり、医者に行ったところ「頚椎の骨が加齢により(!)変形して神経を圧迫してる、いわゆる‘頚椎症’」といわれてガビ~~~ン!!
ひところはパソコンも打てないくらいでした(涙)仕事辞めなきゃ・・・って思ったくらい・・・(なら日記の方を辞めなさいっ!?そんなぁ~~~(←こんな程度です…大げさでした…汗))

処方された痛み止めや神経の炎症を抑える薬などを飲んでだいぶ痛みがおさまったころ、左足首から甲がパンパンに腫れるようになったのです。
これが副作用・・・??でも痛いよりマシかも・・・なんて悩んでるうち、ある朝カガミを見ると左のほっぺただけむくんで腫れてたのです~~(ショック!)

こりゃもうクスリに頼れないんだ・・・ってすぐ止めて、ちょうどその頃知ったこの「おまじない」を(笑)唱えることにしました。
もしかしてココ3年以上朝晩ずっと通勤時使ってるウォークマンの影響もあるのかな??なんて思い当たりすぐ止めて、その分ヒマになった通勤時間におまじないのようにこころで唱えてます。
こころを込めるなんてめんどくさいので「イチ・ニ・イチ・ニ」の代わりです。
おぼれるものは藁をもつかむ、わかりやすい例です・・・(‘痛み’というものにとにかく弱いのです・・・涙)

自然治癒かと思うのですが、だいぶ痛みが軽減されて「痛くて眠れない~~」なんてことも「洗濯物が干せない~~」なんてこともなくなりました。
フライパン持つのもお風呂そうじもキツかったので・・・ズキズキしたりしびれたりはまだありますが、なんとか付き合って生活してます。
このおまじないのおかげなんて思ってませんが、悪いことじゃないならいいのかな?ヒマつぶしだし・・・なんてくらいでやってます。

本自体はけっこう面白いです。「こんな考え方もあるんだな~」って。
長々と本の紹介と病気のグチが混ざっちゃってスミマセン~~~◇

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はぁ~なんでこう長くなっちゃうのか・・・トホホ
2冊で時間切れです・・・
さぁて18時59分まであと3時間半!!

そして今日から中居くんの8月ですねぇ~~~♪♪
(ドラ吉も20日にひとつ年をとります・・・しみじみ・・・)

・・・ブツが見られない・・・(泣)
今夜も9時前にTVのまん前でグォ~の夫・・・(涙)

なので、本日はまとめて読書メモです。

【風が強く吹いている(三浦しをん)】

一時期「月魚」にはまりまくってヒマさえあれば開いていたものですが・・・
まったくテイストの違う、箱根駅伝をめざす若者の青春物語です。

メンバーのほとんどがド素人なのに箱根予選会を突破して本番でもシード権を獲得しちゃうなんて、おとぎバナシでもありますね。
でもいいじゃない?見果てぬ夢を追ったって・・・◇

わたし箱根駅伝がとにかく大好きで、義母ともに「正月2&3日は中継が終わるまで出かけません」宣言をしております。
それもあって、あり得ないおとぎバナシだと思いつつもついつい青竹荘メンバーを拳握って応援です。

各人のキャラクターがいいんだなぁ~、特に、はい主人公のふたり・・・またまた不純な読み方ですが(大汗)実に長男と末っ子くんのような萌え関係なんですよ♪
(おめぇはそんな読み方しかできんのかっ!?←反省しております・・・)

脱線ついでに(汗)駅伝といえば…ア~タ、「僕が僕であるために」の成瀬くんですよぉ~~♪
あのしなやかな、少年期特有のような脚線美とウデ筋!!
・・・少年期ってもう中居くん25才(?)だったけどね・・・
あのまんま、この主人公の‘走’(と書いて‘かける’と読みます◇)くん18才!!でもいけそうだったなぁ☆

でね、おんトシさぶろ~の今でも、ちょっと(いや、だいぶ??汗)しぼっていただければ、もうひとりの主人公‘灰二’(ハイジで~す)くん22才!!!でもいけそうな気がする~んですよ☆☆(痛すぎかっ?)

寡黙でいつも冷静で、ケガに苦しみながらも選手として皆を引っ張りつつ、メンバー各人の個性にあわせた戦略で皆の記録を伸ばしていく実に優れたコーチであり軍師でもあるんですよね。
ほら~やっぱり誰かサンを思い出しません??

とくに才能はバツグンながら繊細で危なっかしい走くんを、優しく静かに見守って慈しんで包み込んで・・・はぁ~~邪念のはいるスキがあるはずもない青春ストーリーなのにこんなに萌えてしまうのは・・・やっぱり「月魚」の作者という先入観からか?
それともジブンが不純すぎるのかっ??(←こっちだろっ?)

>(トツジョ)きおちゃ~ん
ハイジさんが御子柴、いや小出くんというのは・・・たしかに誠実さではピッタリだけどちょいと色気に欠けるような・・・??
映画はたぶん観ないと思います◇

ちなみに、おなじみ職場のとしえちゃんも偶然同時期にコレ読んでて、この萌え関係を力説したところ「はぁ~??」と一笑に付されてしまいました・・・そりゃそうだ(汗)
実はとしえちゃんもダンナさまも高校~大学と長距離選手だったので、「素人にこんな記録はあり得ない!」ってバッサリでしたが・・・
いいじゃん?ファンタジーなんだもの♪

【向日葵の咲かない夏(道尾秀介)】

はぁ~これはねぇ~・・・
またもとしえちゃんなのだけど、仕事でミスして経理の彼女に迷惑かけたとき「罪滅ぼしにこの本読みなさい!そしてこの、いつまでもドヨォ~~ンと続くどんより暗い読後感をわたしと分かち合いなさい!!」という罰ゲーム(?)で読まされたのですよ◇

何でも「本屋さんが選ぶナントカ」にも選ばれたそうですが、う~んコレもダークなファンタジーかなぁ?
一見は児童文学なんですけど、なんたっていきなりカフカばりの変身アリで・・・
めまぐるしく作者に弄ばれ騙され「ずるい!え~加減にせぇよっ!!」ってキレたくもなり・・・

だけどラストはね、なんとも残酷なんだけどこの主人公の恐るべき4年生の男の子が何だか可哀想に思えて涙が出てきた・・・
こりゃ作者にしてやられたのかなぁ~??

あっ、超リアリストのとしえちゃんは「泣いたぁ~?あのラストでぇ??あたしゃあれからクモだのトカゲだのを見るたび思い出しそうでバカヤロ~としか思わなかったわよぉ」と一刀両断されました(汗)

ちなみに彼女、体育会系なのに(?)通勤中は村上春樹の英語版を読んでる得体の知れないオンナです(笑)

【リズム(森絵都)】【ゴールドフィッシュ(〃)】

すみませ~ん、またまたきおちゃんの影響です(照)
日記でご紹介の「DIVE!」を本屋さんで「これだぁ~」って手に取ったら、隣にあったのがこの著者のデビュー作「リズム」と、その2年後という設定の続編「ゴールドフィッシュ」だったんです。

まず「リズム」を手に取ったら、どうやら中学生の女の子がいとこで幼なじみのしんちゃんをひたすら「好き!好き!!」って応援か恋かビミョウなところながら一途な想いが伝わってくるストーリーらしい・・・と判明するやいなや、想いはすぐに春乃ちゃんとクニちゃんへワープ(笑)

まったく・・・こんな邪道な読み方しかできないハハを許してドラ吉・・・(本日「アニメばっか見てないで本くらい読みなさい!」ってキレたところでして・・・大汗)

もう、高校も行かずにバンドやってて世間からは後ろ指をさされてるパツキンしんちゃんのことをひたすら慕う主人公のさゆきちゃんが可愛くて健気で、おばちゃんキュンキュンとなりました♪
このしんちゃんがね、また実は優しくて男気があって友情に篤くて・・・ほら~また誰かさんのこと思い出すでしょ?
中学の用務員のおじいさんと仲良しなあたりがまた良いのですよ◇

「ゴールドフィッシュ」の方も、すこしだけ大人になったさゆきちゃんと、いよいよバンドで夢をかなえようと上京するものの挫折をあじわい、あがいて悩んで、でもそんな自分をだれより応援してて心配しちゃうとわかってるさゆきちゃんに見せたくないしんちゃんの優しさと切なさに涙・・・
まだ愛だ恋だじゃないけど、ちゃんとさゆきちゃんの想いを受け止めてるんだよね・・・ってキュ~ン◇

ここでも、夢にもふたりの関係にも結論は出なかったけど、いつかさゆきちゃんも春乃ちゃんのように想いが叶うといいなあ~って
しみじみしつつ・・・

ハッと気づいたら本屋のおじさんが真後ろで棚の整理をはじめてた・・・
はい、実はノンストップ一直線で立ち読みしてたんですねぇ~~(大汗)

いえいえ、もちろん「DIVE!」の上下をちゃんとご購入いたしましたよ♪
こちらは楽しみでまだ読んでません(笑)

【利休にたづねよ(山本兼一)】

これは直木賞を受賞した作品で、なんと故郷のお茶の先生が「そっちで遊んでばかりいないで(汗)これでも読みなさい」ってわざわざ送ってくださったものです(トホホ・・・)
そしたらね、とぉ~っても面白かったのです◇

いくら秀吉や他の人々に乞われようとも絶対に手放さず公にもしない、世にも美しい緑の小壺・・・
千利休が秀吉の不興を買い切腹を命ぜられる直前からだんだんと年代がさかのぼりエピソードがつづられ、ついに利休19才のときの永遠に秘めた恋とその哀しい結末、そしてこの小壺の秘密が明かされる、いうなれば歴史サスペンス??
(でもフィクションだと思います←ちゃんと調べろっ!?)

その明かされる過程も興味ぶかいのですが、なんといっても利休の人間像が面白い。
生臭くて女性好きでプライドが高くて俗物な面があって、秀吉に従いつつもその実こころの中では見下してるあたり。
そして秀吉もそんな利休の真情に気づいてて腹を立てながらも、茶の道に関しての絶対的「美」を追求する確かな眼と腕を目の当たりにすると、どうしても利休なしではいられない、そんな屈折したこころの内。

でね、お茶の席でこの利休の大きな手と繊細で長い指にかかると、あるべきお道具があるべきようにスッとおさまりいっさいの無駄を排した究極の美が体現されるさまが描かれていて、そんな描写がまた見事なんですよね。

ほらほら、「思いの外大きな手と繊細で細く長い指」の持ち主ですよ~♪(もうビョーキです?)
実際利休はガタイも大きなオトコだったそうなのですが・・・
そんなことはさておき(笑)あのお方なら持ち前の集中力とセンスでお茶のお点前も会得し、男前で色っぽい茶道のお家元の役なんても出来そうじゃないですか??(またか?・・・はいビョーキです・・・)

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ありゃりゃ、またこんな長さで・・・失礼しました。
他にもあったかな~?また思い出したらメモしますね。

明日こそ白スーツ(金フチ付き・笑)のきゃわいいクイズの王子さまに逢えるかなぁ?(涙)
あっ、仰天もねぇ~~~(涙涙)

・・・・・・(汗)

あちらこちらで評判の新CM☆
TVで遭遇できないので、ダンナのPCで「CMを見る」をポチッ◇
ん・・・??声が聞こえない・・・・・
リモコンで音量を43まで上げても何も聞こえない・・・・・
クッショ~~(涙)ダンナのヤロウ(←これこれ…)
何を思ってPCの音量設定をゼロに?しかも直せない(汗)
だって愛するお方と同じくAV&家電オンチなんだものっ!(ナゼ威張る…?)

ってなわけで無声映画のようなボクちゃんを観賞♪
わぁ~~~スッキリお綺麗!で…今はいつ??(汗)
クリーム色に縦じま(←アイマイな記憶だけど…)の素材感がなんとも夏っぽく、
あれは夏紬なのかしらん??

お洋服だといっつも魅惑のVネックにインナー着ちゃって皆さまから(オメェだろっ?)大ブ~イングを浴びてるお方ですが、和服だとそうはいかないもんねぇ~~(笑)
ちゃんと「おとこの色気」放出で色っぽいのに、あのきゃわいい満面の笑顔がミスマッチ・・・(でもきゃわいいけど・・・←ジレンマ)
あの和服でダンロップみたいなバージョンも出来ないかな~?(どん兵衛じゃムリ!)

===↑===翌朝追記==========================

金スマ早送り(汗)で和服の君が見られました~~♪
が、しかぁし…なぁに、しっかりインナー(?)着てるじゃない・・・
網膜にのこった色っぽいはだけ鎖骨の残像はどうやら白昼夢だったようで・・・(大汗)

そうよねぇ~浴衣じゃないんだから下に襦袢着るのよねぇ(涙)
このシリーズ、次は盛夏版ということで、浴衣熱望!!

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さてさて、奇遇ながら昨夜はやはり‘和服’がお似合いの別のお方に浮気してました(照)
って小説なんですけどね。
いまさらすぎるのですが、「月魚(げつぎょ)」(三浦しをん)の本田真志喜くんに♪
題名だけ聞いたことがあったのだけど、ひょんなきっかけで読むことになり、そりゃもう嵌りましたよ~~~◇

**********もしもこれから読まれる方・・・邪念だらけの先入観となっては申し訳ないのでスルーしてくださいませ************

もうひとりの主人公、ある封印された記憶を共有するワケあり幼馴染、瀬名垣太一との、お互いがお互いに片想いと思い込んでてつまるところ端で見てりゃとっくに両思いなのに(笑)
お互い「相手が自分から離れていかないのは、その記憶の呪縛のせい…」って想いに囚われ、‘核心’のまわりをぐるぐる回ってるもどかしさに…萌えまする(照)


でね、あのね、この真志喜くんの和服すがたの描写がね、
「葡萄茶(えびちゃ)の着流しに、黒の細帯。・・・・・色素の薄い彼に、その格好は似合っていた。」
うふふ~クリーム色だけじゃなくて葡萄茶の着物もきっと似合うと思うなぁ~色素の薄めな彼にも☆(笑)

でねでね、猫っ毛なのよん♪
瀬名垣はその猫っ毛にさわるのが大好きで、風呂上りにはタオルでごしごししてあげちゃうのですよん♪♪
で真志喜くんはいつもは瀬名垣の確信犯なアプローチを邪険に払いのけながらも、ときどきはなすがままにされてたりして・・・そこらへん油断できない?萌えどころです。

ちなみに瀬名垣の方が背がたかく、影がありながらも人を惹きつけずにはいられない太陽のような存在。
強烈な太陽だからこそ陽と影のコントラストが鮮明で・・・
で、真志喜は月なんですよ~~~超ツンデレな月なんです(ナンのこっちゃ?)
ね、このふたり…ほらほら妄想せずにいられませんよねぇ◇

なぁんて邪念だらけのわたしが書くとズバリBL界の小説のようですが、それは仄めかしに終始してます。ザンネン(←コラッ)
たしかにそんな艶っぽい萌え関係が彩りを添えてますが、実は古書の世界に魅せられた男たちの成長物語といえるのかも。
ストーリーはちゃんとそうなのだけど、一読すると‘幻想小説’の印象。
三浦さんにかかると、この‘古書’というものも、魔物であり艶めかしいものに思えてきます。

というわけで…はい、お察しのとおり真喜志くんを若かりし頃の中居くんに(思いっきり耽美派に変身させて…笑)置き換えて読んでしまったわけですが…そして瀬名垣のほうもお察しのとおりなのですが・・・
でも一ヶ所、瀬名垣の描写で「あっ」と思ったところがあります。

「自分の負った傷の治療を一番後回しにするのが、瀬名垣という男だった。それは自分の痛みに鈍感なためではもちろんなく、弱い者を俺が助けなければというお山の大将的犠牲精神ともかけ離れていた。自分の弱さを過不足なく把握し、傷を負う痛みをよく知っているからこその敏感さが、彼にそうさせているのだ。」

え~~ん、ここを読んでもちろん誰かさんがまた浮かんでしまいました・・・

あとがきをあさのあつこさんが書いてらして、「バッテリー」しか知らなかったころだったら「何でこの類の小説のあとがきを?」ってフシギに思ったと思いますが…
でも去年クラクラさんのおかげで読むことの出来た「夜叉桜」と「弥勒の月」、この作者としてなら「なるほど~~」ですね。
こちらも和服の似合う男たちの世界だったわ・・・(ってか江戸時代ですからね)

もうひとつ妄想の輪・・・
「月魚」の真志喜くんが当主をつとめる古書店が「無窮堂(むきゅうどう)」
これで思い出したのが、波津彬子のマンガ「雨柳堂夢咄(うりゅうどうゆめばなし)」
だいぶ以前に日記にも書きましたが、骨董屋さんを舞台にした幻想的なお話です。
この主人公にもまた「若かりし中居くん」でずい分妄想させていただきました。
おすすめです~~~◎
(時おり和服を着てます♪でもシナ服がまた似合うんです♪♪)

***********************************

うぎゃぎゃ~~~「僕音」が終わっちゃったっ!??
(・・・無事ビク太が働いてたわ~~ホッ☆)

明日から一泊でキャンプに行ってきます・・・
ドラ吉のお友だちもふたり参加することになり、私が行かないわけにいかず・・・計画たてたダンナとはケンカ中のはずなのに「どうして…どうして…なんでワタシが・・・!?」(泣)

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